韓国名 農所倭城(농소왜성)ノンソウェソン 史跡指定 なし 所在地 金海市酒村面農所里山22-5 築城年代 ? 築城者 鍋島直茂、鍋島勝茂 主な遺構 土塁、石垣、虎口、櫓台
【占地】
城跡は、三つの小高い山が連なる独立峰のうち、北に位置する標高70m(比高65m)の山頂部に占地する。往時は麓まで、西洛東江の支流が迫っていたようである。
【歴史】
鍋島直茂・勝茂が金海竹島倭城の「端城」として築城した。
【遺構】
Ⅰ郭が主郭で、所々に石垣の残欠や瓦片の散布が認められる。虎口は平入りだが、西隅に小規模な櫓台を設けて来訪者に対し睨みを利かせている。
Ⅱ郭は比較的広く平坦で、南辺の一部に削り残し土塁が存在する。この周囲にも雛壇状地形が延々と続くが、近年の墓地や耕作放棄された段々畑の可能性が高いと思われる。したがって当城は精々副郭程度の規模であったと思われる。
【備考】
近年、尾根鞍部を南北に分断して、バイパス道路が建設された。これに先立つ事前の発掘調査により、建物遺構などが検出されている。
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