東三洞倭城(トンサムドン倭城)

倭城
韓国名  東三洞倭城(동삼동왜성)トンサムドンウェソン
史跡指定 なし
所在地  影島区東三洞188
築城年代 文禄
築城者  毛利輝元
主な遺構 曲輪?

【占地】

 城跡は、釜山湾に浮かぶ影(ヨン)島に所在し、標高75.9m(比高70)mの日山(イルサン)峰に占地する。釜山湾の湾口を眼下に望み、入港する船舶を監視できると同時に、釜山倭城を遠望することができる。

【歴史】

 文禄2(1593)年に毛利輝元が築城した。

【遺構】

縄張図(作図:堀口健弐)

 現状は、東西に細長い削平地が残るだけとなる。東辺と西南隅に残る石塁状は、近年の所産で城の遺構ではない。また東北斜面に削平段が延々と続くが、これも後世の段々畑の可能性が高いと思われる。

【備考】

 1936年発行の『釜山市街地計画図』(原図1/5000、釜山近代歴史館所蔵)によれば、石垣造り風の長方形の曲輪が東西2段に並ぶ様子が読み取れる。現在、削平地の南斜面に人頭大の自然石が散乱するが、これらは崩壊した石垣石材の可能性がある。

この記事を書いた人
堀口健弐

城郭談話会会員。日本考古学協会会員。研究テーマは倭城と日韓の城郭。

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